多くの地域の中学校では、5月30日に体育祭、そして6月10日・11日頃に「前期中間試験」というスケジュールが組まれているようです。
6月最初の週末には部活の大会を控えている生徒も多く、試験前はかなりの過密スケジュールが予想されます。それを踏まえて、当塾の生徒たちはすでに早めのスタートを切っています。5月9日から始めた「試験勉強会」にも、本当に多くの生徒が自発的に参加しており、その意識の高さに頼もしさを感じています。
現在、定期試験対策のベースとなるのは、学校から配布されている「教科書準拠のワーク」です。今、大半の生徒がこのワークに取り組んでいます。もちろん、この問題集をしっかりとやり切る(問題の意図を理解し、解法を習得する)ことが大前提ですが、実はこの先の進め方において、勉強法が2つに分かれます。
- 学校ワークを、答えを丸暗記するくらい何度も繰り返す方法
- 学校ワークを仕上げた後、別の問題集やプリントで初見の問題に挑む方法
「答えの丸暗記」が、入試や模試で通用しない理由
最近増えている「自習メインの自立学習塾」などでは、前者の「同じものを徹底的に繰り返すスタイル」を推奨することが多いようです。(このやり方は生徒からの質問が出にくいため、一人の講師で多くの生徒を管理できるという塾側のメリットもあります)。そして、「定期試験の点数アップ!」を大々的にアピールしています。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。 「答えを暗記する試験勉強」は、より難易度の高い学力テストや道コン(北海道学力コンクール)、そして本番の高校入試には、なかなか通用しないという現実があるのです。
「学校の定期試験は8〜9割を超えているのに、学力テストになると6割前後、道コンでは5割を下回ってしまう……」 そんな生徒を本当によく見かけます。こうした背景もあり、反復一辺倒の塾では「どのくらいの割合で、どこの高校へ進学したか」という具体的な進学実績を曖昧にしがちです。
当塾でも、学校のワークを反復することばかりに追われ、塾の宿題や発展課題に手が回らない生徒がたまにいます。しかし、そうした実面(目の前の暗記)に頼った勉強を続けていると、いざ受験生になって柏葉や三条といった上位校を目指す段階で、非常に高い壁にぶつかり、苦労することになります。
AI時代に必要なのは「違う問われ方」に耐えうる読解力
近年の高校入試では、思考力、読解力、そして記述力が厳しく問われます。これは、これからのAI時代を生き抜くスキルとしても不可欠なものです。
ここで重要になるのが、言葉の意味や定義を本質的に掴む姿勢です。 私たちが幼少期、さまざまな実体験や大人との会話を通じて少しずつ言葉の意味を深く理解していったように、勉強も同じです。たとえ答えが同じ用語になる問題であっても、「違う角度からの問われ方」を多く経験することによってはじめて、その用語の本質的な意味や使い方が理解できるようになります。
当塾が考える「本当に力がつく勉強法」
私の考えとして、もし目標が「学校の定期試験で8割」にとどまるのであれば、同じワークを何度も繰り返す勉強法でも対応できるかもしれません。
しかし、さらにその先を見据え、高校入試で勝ち抜く力、そして将来のAI時代にも通用する本物の学力をつけたいのであれば、段階的にレベルを上げながら、何種類かの問題集やプリントに挑戦することをお勧めします。
ちなみに、反復練習が本当に有効なのは、基本事項の一問一答や、英語の教科書の音読など、「知識の自動化」が必要な場面です。
せっかく早くから試験勉強を頑張っているからこそ、その努力を「目先の点数」だけで終わらせず、一生モノの財産になる学力へと繋げていきましょう!