第4回 北海道学力コンクール 個人成績表到着

第4回北海道学力コンクールの個人成績表が届きました。今回は中学3年生のみが対象です。当塾は外部生1名を含む20名が受験しました。まずは受験者数の推移を確認します。

・受験者数の推移

<第4回 北海道学力コンクール 受験者数>

 十勝管内全道
2022年 (現高校3年生)3356471
2023年 (現高校2年生)3256898
2024年 (現高校1年生)3527300
2025年 (現中学3年生)2606860

帯広市内の公立高校の定員は変わらないものの、十勝管内の受験者数は例年より減少しています。練成会が参加していないため、個人塾や大手個別指導塾の受験が中心となっています。近年通塾者が増えている「個別指導」や「自立学習」系の塾では、本番の試験対策よりも、内申点対策や推薦入試対策に重きを置いている傾向があり、入試レベルの実戦的な問題演習が不足している可能性が懸念されます。

・学習スタイルによる差

道コンの成績表には各中学校の受験者数と平均点が記載されています。ある中学校(受験者6名)の平均点をもとに、当塾生と個別指導塾生の平均点を比較すると、学習スタイルによる差が顕著に表れました。

 学校全体
(6名)
当塾塾生
(2名)
個別指導の通塾生
(4名)
平均点 (500点満点)232点369点163点

同じ中学校、同じテストを受けたにもかかわらず、当塾生と個別指導塾生の間には206点もの差が出ました。これは、

内申対策中心の「個別指導/自立学習」と、入試に直結する「実戦的な指導」との間に、大きな学力差が生じていることを示しています。

平均点比較

<平均点>

 全道平均十勝平均当塾平均
国語656071
数学484255
社会555068
理科524667
英語494257
合計269240318

十勝平均は第1回から第4回まで連続して全道平均を下回り、合計点でも約30点の差が出ています。当塾生は全道・十勝平均を大きく上回りましたが、過去2年間と比べると高得点者が少なく、第一志望合格に厳しい状況の生徒も見られます。諦めずに努力を続けていきたいところです。

見るからに優秀なクオリアを感じさせた外部受験生は、塾生たちに良い刺激となりました。特に条件英作文で書かれていた「トムラウシ山からの朝焼けの眺望」の英文は印象的で、素晴らしい出来栄えでした。

・第一志望者数の比較

<第4回道コン 第一志望者数の比較> (   )内は平均偏差値

 十勝受験者数柏葉第一志望 三条第一志望 緑陽第一志望
2021年39366 (59.3)73 (53.1)45 (49.5)
2022年33557 (58.9)57 (52.8)46 (48.1)
2023年32568 (60.3)44 (53.9)44 (48.7)
2024年35246 (59.8)77 (53.0)50 (47.3)
2025年26058 (58.0)40 (51.7)35 (47.7)

全体の受験者数が減少しているにもかかわらず、柏葉高校の第一志望者数が増加しています。その反面、三条・緑陽の志望者数はここ数年で最少となりました。平均偏差値(58.0)を見ると、実力的にはワンランク志望校を下げるべき受験生も多く含まれていると思われます。しかし、私立高校の授業料無償化の影響もあり、「落ちるリスクを覚悟の上で柏葉に挑戦する」という層が増えているのかもしれません。

まとめ:マリオネットになるな!志望校決定は「覚悟」が必須

最終的な志望校決定において、一つだけ強くお伝えしたいことがあります。

自分の受験に深く関わる大人たちの思惑のマリオネットになっていないかということです。

ギリギリでトップ校に入学した場合、そこで充実した高校生活を送るには、生徒本人の「志」が礎となります。なぜなら、トップ校は「入るための受験勉強」よりも、「入ったあとの日々の課題」のほうがより大変になるからです。

それを覚悟の上で、最終的な志望校を決めることを強くお勧めします。

入試本番まで残り12週間です。十勝全体の平均点が伸び悩む中、合格への最短ルートは、焦らず「確かな学力をつけること」に尽きます。厳しい状況の生徒も、最後まで決して諦めずに一緒に頑張っていきましょう!

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