第2回道コン受験者数と柏葉・三条・緑陽の入試倍率分析

第2回道コンの結果から、十勝管内の中学生の受験動向と、柏葉・三条・緑陽高校の入試倍率について分析します。全体的に道コンの受験者数が減少傾向にある一方で、中学2年生は昨年を上回る結果となりました。

・中学1年生道コン十勝管内受験者数比較(左:道コン実施年、右:生徒の入試本番年)

 第2回(8月実施)第5回(1月実施)
2021年度・2024年春入試490500
2022年度・2025年春入試508551
2023年度・2026年春入試403441
2024年度・2027年春入試423424
2025年度・2028年春入試390 

中学1年生の第2回道コン受験者数は、受験生が増えた当塾の傾向とは異なり、400人を下回る結果となりました。この背景には、道コン受験を必須とせず、基本問題を繰り返す「ゆるブラック」な学習塾の増加が影響している可能性があります。勉強が苦手な生徒にとっては、「ゆるホワイトな塾」として人気が高いようです。

・中学2年生道コン十勝管内受験者数比較

 第2回(8月実施)第5回(1月実施)
2021年度・2023年春入試678678
2022年度・2024年春入試546613
2023年度・2025年春入試602607
2024年度・2026年春入試444494
2025年度・2027年春入試517 

中学2年生は、昨年度の受験者数を上回り、500人を超えました。この学年は、現中学3年生を上回る人数で推移すると予測されます。

・中学3年生道コン十勝管内受験者数比較

 第2回(8月実施)第5回(1月実施)
2021年度・2022年春入試10071027
2022年度・2023年春入試911959
2023年度・2024年春入試839876
2024年度・2025年春入試903894
2025年度・2026年春入試775 

中学3年生は、第2回道コン受験者数が800人を切り、入試本番を意識した受験勉強に取り組む生徒が減少している傾向が見られます。これは、学科試験を避けて推薦入試を狙う生徒が増えていることが大きな要因だ考えています。いっぽう、入試問題集などで自力で頑張って、学力を磨いている生徒もいると思います。そのような姿勢は立派だと思います。

当塾では、10月と11月の第3回と第4回の北海道学力コンクールに参加します。外部生も受験可能となっております。外部生受験でご希望の場合は、面談をサービスで行います。プロの見立てにご関心がある受験生や保護者の方は、お問い合わせください。

・中学3年生第2回道コンの第一志望校者数

 柏葉第一志望三条第一志望緑陽第一志望三校合計
2022年第2回257
28%
222
24%
124
14%
603
66%
2023年第2回224
27%
186
22%
107
13%
517
62%
2024年第2回236
26%
181
20%
129
14%
546
60%
2025年第2回197
25%
183
24%
115
15%
495
59%

2022年の柏葉第一志望者数の257名と今回の197名を比較すると、約23%の減少となっています。定員の240名は変わらないため、このままだと、2026年春の入試では、柏葉高校が低倍率となる可能性があります。倍率が低ければ、それだけ合格しやすくなり、柏葉受験を勧める大人もいるかもしれません。ただし、道コン偏差値65以上の学力をつけずに、柏葉高校に進学すれば、高校生活でかなり苦労することを理解しておくべきです。

欠席考慮した入試当日受験者数による倍率

 柏葉 240名三条 192名緑陽 128名三校超過人数
2022年度入試295  1.23倍280  1.46倍153  1.20倍168
2023年度入試299  1.25倍234  1.22倍178  1.39倍151
2024年度入試264  1.10倍215  1.12倍146  1.14倍65
2025年度入試275  1.15倍225  1.17倍155  1.21倍95

毎年、夏に教育委員会から発表される、受験者数です。2024年度の入試では、3校とも倍率が低く、超過人数も65名と少なくなりました。2025年度は少し回復しましたが、このまま減少傾向が続けば、2026年度入試では3校合わせた超過人数が30人を下回る可能性も考えられます。

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