道コンのホームページで第3回の速報が発表されました。10月は、学力Bテストや、後期中間テストが各学校で行われるため、当塾も生徒の参加は自由としましたが、20名中17名が受験し、平均点が355点で、偏差値が61.2となり、柏葉高校の合格者平均ぐらいの偏差値となり、全道平均249点や十勝平均247点を、100点強上回りました。長期休み中に受験するときのような、過去問トレーニングを使った演習をしない中で、もう少し、苦戦すると覚悟していましたが、生徒たちは善戦したと思います。
私自身の手応えや予想よりも、全道の平均点が低く、当塾の偏差値が高かったことは、全道の受験生の得点力が低下している可能性も否めません。現受験生が小学6年生より、新指導要領での学習が始まり、英語を中心に学習内容が増えました。また、ICT教材やアクティブラーニングがあらゆる教育機関で採用されているようですが、それらの変革は、現段階では、テストで測れる効果は出でいないように感じます。
ICT教材は、自ら積極的に何かを学ぼうとする人には、大変有効だと思います。当塾の受験生の中でも、3月に入塾し、もともと学力が高く、そこから、さらに点数を積み上げている生徒がいますが、入塾前は、英語塾のみに通い、数学はyoutubeで自学していたそうです。しかし、趣味を追及する感覚で勉強できる生徒以外は、生の授業や、紙の教材をしっかり最後まで取り組む学習が最適だと思います。
現状のアクティブラーニングでは、グループ学習の中で、多くの生徒が、中心となる生徒をナビゲーションとして活用した結果、アクティブラーニングの効果とされる主体的で能動的な学び得られていない可能性があります。私は方向音痴で、カーナビをよく使うのですが、やはり、それを使わないときよりも、道が覚えられません。カーナビを頼りに家から何度も同じところに行けば、そのうち、家からA地やB地に行けるようになっても、A地からB地に行けないのです。街全体のおよその地図が頭に入っておらず、家とA地とB地の位置関係を俯瞰して理解することができていないためです。テストでも関数の問題で図形の知識を活用するなど、いくつかの知識や手法を組み合わせて解く力が必要なのですが、こういう力が欠けている生徒が増えている気がします。教え込むことが、悪のように唱える教育関係者もいるようですが、俯瞰した見方を生徒たちに提示していく、ディープティーチングも必要ではないでしょうか。