第1回の北海道学力コンクールの速報が出ています。
本来は、平均点などを気にするところですが、今回はそれ以上に十勝管内の受験者数が気になります。今年度の入試では、柏葉・三条・緑陽の市内普通科の志望者が、昨年と比べて、90名程減少し、1.1倍は超えていたものの、稀にみる低倍率でした。その前兆として、2023年度の十勝管内の道コン受験者数が減少していました。
<第1回 北海道学力コンクール 受験者数>
2022年 (十勝管内・全道) | 2023年 (十勝管内・全道) | 2024年 (十勝管内・全道) | |
中学2年生 | 538・7994(現高校1年生) | 534・7576(現中学3年生) | 444・7311(現中学2年生) |
中学3年生 | 787・10931(現高校2年生) | 690・10502(現高校1年生) | 683・10274(現中学3年生) |
2022年と比較して2024年は、中学2年生が、全道が8.5%マイナスに対して十勝管内が17.5%マイナス、中学3年生が、全道が6.0%マイナスに対して十勝管内が13.2%マイナスとなっています。
<第1回 北海道学力コンクール 第一志望者数 中学3年生>
2023年 (現高校1年生) | 2024年 (現中学3年生) | |
柏葉第一志望 | 209 | 188 |
三条第一志望 | 143 | 140 |
緑陽第一志望 | 117 | 96 |
中学3年生は昨年より、7名減少しています。さらに、柏葉第一志望者が21名減少、三条第一志望者が3名減少、緑陽第一志望者が21名減少しています。今年の倍率が高くなる傾向は、今のところは出ていません。
<第1回 北海道学力コンクール 第一志望者数 中学2年生>
2022年 (現高校1年生) | 2023年 (現中学3年生) | 2024年 (現中学2年生) | |
柏葉第一志望 | 205 | 194 | 154 |
三条第一志望 | 140 | 122 | 94 |
緑陽第一志望 | 58 | 67 | 68 |
2022年と比較して、受験者数が94名減少に対し、柏葉と三条の第一志望者が97名減少しています。
第1回の道コンの受験者数から考察すると、2025年の入試では、市内普通科三校の倍率は、2024年と同様の低倍率となり、2026年の入試では、さらに低下すると考えられます。ただし、進学塾に通塾し、道コンを受験することだけが、受験勉強ではないため、他の手段を活用して、志望校を目指して勉強する生徒が増えていくのかもしれません。
また、今年度の道コンでは、低倍率であった2024年度の受験結果を基準に合格可能性の判定が出されるため、判定が甘くなり、志望校を上げてくる生徒もいると思います。
<柏葉・三条・緑陽の入試最終倍率>
柏葉 | 三条 | 緑陽 | |
2021年度 | 303/240 1.26倍 | 246/192 1.28倍 | 162/128 1.27倍 |
2022年度 | 303/240 1.26倍 | 284/192 1.48倍 | 167/128 1.30倍 |
2023年度 | 309/240 1.29倍 | 245/192 1.28倍 | 187/128 1.46倍 |
2024年度 | 267/240 1.11倍 | 229/192 1.20倍 | 156/128 1.22倍 |
*当日欠席者や合格後の辞退者をカウントするとさらに倍率は下がるはずです。
<3校(柏葉・三条・緑陽)の定員超過分合計>
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
最終倍率 | 151 | 194 | 181 | 92 |
<定員超過人数が減った理由として考えられること>
・安全志向が高まった。
・感染対策が必要なくなり、管外の高校への受験者が増加した。
・自己推薦ねらいの生徒が増加した。
・通信制高校やフリースクールへの進学希望者が増加した。
・受験対策が不十分な状態なまま志望校を決定する時期になってしまった。
・これまで、進学塾へ通塾し、柏葉・三条・緑陽を受験していた層が、定期試験対策が中心で、道コンや入試過去問などを活用した受験対策が疎かな、学習塾へシフトした。
次回のブログでは、平均点などの感想を書きたいと思います。