10月18日に実施された**第3回北海道学力コンクール(道コン)**の速報が、道コンのホームページにて発表されました。
例年、10月の模試は参加人数が少なくなる傾向がありますが、今回の速報では、中学3年生の柏葉高校第一志望者数が、過去の同時期と比較して若干増加していることが確認されました。
これまで、十勝エリアの受験生全体、そして柏葉高校の第一志望者数ともに、過年度と比較して減少傾向にあり、2026年入試では「低倍率になるのでは?」と予想する声もありました。しかし、今回の結果は、この動向がここから反転する可能性を示唆しています。
📊 第3回道コン 十勝エリアのデータ比較(中学3年生)
| 項目 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
| 十勝受験者数 | 115名 | 115名 | 128名 | 113名 |
| 柏葉第一志望者数 | 24名 | 24名 | 25名 | 31名 |
| 第一志望者の平均偏差値 | 61.3 | 63.9 | 62.2 | 59.2 |
データを見ると、十勝受験者数が前年比で減少しているにも関わらず、**柏葉第一志望者数が増加(+6名)**している点が注目されます。
📈 注目すべき動向:志望者数の回復と平均偏差値の低下
特に興味深いのは、8月実施の第2回道コンとの比較です。
- 第2回道コン:柏葉第一志望者は2022年の257名に対し、2025年が197名と約23%の減少でした。
- 第3回道コン:逆に、過年度の同時期と比較して、約29%の増加に転じています。
この増加の背景には、主に以下の要因が考えられます。
- 志望校変更組の流入: 他校を志望していた生徒が、柏葉高校に志望校を上方修正した。
- 新規受験層の参入: 模試を初めて受験し始めた、またはこの時期から本格的に受験を意識し始めた層が、柏葉高校を第一志望とした。
また、柏葉高校第一志望者の平均偏差値が59.2と比較的低い点も特徴的です。例年、この時期の学力テストの結果などを受けて、点数が振るわない生徒は安全圏の高校へ志望校を変更する傾向が見られます。
しかし、今年度は、「点数が低くても柏葉にチャレンジしたい」という意志を持つ生徒が例年以上に多いのかもしれません。これは、「低い倍率」への期待感から、多少の不安があっても挑戦しようとする心理が働いている可能性があります。
💡 今後の受験戦略
今回の速報は、「柏葉高校の倍率は低くなる」という従来の予測に警鐘を鳴らすものです。冬にかけて志望者がさらに増えれば、最終倍率は例年並みか、それ以上になる可能性も十分あります。
受験生は、この情報を**「チャンス」と捉えるのではなく、「倍率が上昇するかもしれない」という危機感**に変え、これからの学習にさらに集中する必要があります。