何かを学ぶことに対してストイックになるきっかけを作ってくれた

嶋山快星
帯広三条高校
東京理科大学 先進工学部 マテリアル創成工学科

入塾のきっかけを教えてください

 家庭教師との勉強に行き詰っていたときに、学校の友人から紹介されて入塾しました。当時の僕は、学校の定期テストや道コンの点数が振るわなく、家庭教師の先生には、点数がとれている教え子の答案を、わざわざスマホの写真に撮って見せられ、出来の良い子と比較されていました。そんな環境では、モチベーションが上がることはなく、家庭教師を辞めることにしました。当時の内申点はEランクで、道コンの合格判定では、第一志望の三条高校はおろか、第二志望の緑陽高校にも届いていませんでした。
 僕は現在、個別指導塾で講師をしているのでわかるのですが、中学生の段階で勉強の習慣が身についている生徒は珍しいです。これは中学生の頃の自分にも当てはまっていました。家で自分から長時間勉強するのは難しく、個別指導や家庭教師に教えてもらったところで数時間しか勉強を見てもらえない。よって合格に必要な勉強時間を確保できません。しかし、集団指導では、生徒と先生全体が醸し出す雰囲気によって生徒の自主学習を促すようにできているから、勉強時間も自然と伸びるし、後々生徒自身の役に立ちます。また、勉強内容全部を教えてもらうものではないので家庭教師、個別指導は費用対効果が低いということを考慮すると、集団指導は生徒の学習時間を確保するための環境、コストの面で家庭教師や個別指導よりも優れていると思います。

塾での思い出を教えてください

 僕や両親が気になった、学問のススメに関わるうわさは二つありました。一つは、「この塾は本当に学力が上がる。」、もう一つは「先生が厳しい。」というものでした。恐る恐る入塾したのですが、特に先生は怖くなかったです。僕はここで勉強するうちに学問のススメが好きになっていきました。理由としては、周囲の環境と受川先生です。
 まず、環境についてですが、学問のススメの生徒は熱心な生徒が多かったと思います。人間は周囲の影響を受けてしまうので、やる気のある生徒に囲まれているかということが塾を選ぶうえで重要視すべきところです。個別指導の講師をやっている今になって思いますが、塾全体として生徒が自主的に学習する環境を作るのは本当に大変です。学問のススメでは生徒が積極的に学習しようとする環境ができていました。塾生の中に優秀な同級生がいるとその子に追いつきたくなる、追いつけなくても周りに奮闘している仲間がいるから勉強を辞めたくない。その日の課題が終わらない、でも居残りしてでも終わらせる。居残りに付き合ってくれる先生がいる。そんな生徒に先生の奥さんがかけてくれるちょっとした気遣いで「もう少し頑張るか…」と思える。居残りが終わって帰るときの達成感、そこで先生の奥さんがくれるお菓子が旨い、「また明日も来よう。」と思える塾でした。そんな「もう少し」、「また明日も」の積み重ねを自然にさせてくれる塾、それが学問のススメでした。受験に一番必要な継続力を培うことができました。
  次に、受川先生についてです。どちからというと人見知りで、協力プレーが苦手な僕でしたが、先生の面倒見の良さもあり、塾内では孤立しませんでした。また、先生が厳しめの態度で生徒に接する場面を目にしたことはありますが、それはやるべきことに対して正面から向き合わず、周囲のやる気を削ぐような態度の生徒にでした。頑張って勉強している生徒には、ただただ熱心に指導してくれました。点数や順位や偏差値よりも、学習に向かう姿勢を一番気にかけているようでした。僕自身は理科と数学が不得意で、授業後に何回も質問するのですが、先生は嫌な顔ひとつしませんでした。最初に教えられても理解が曖昧だった内容が、粘り強く聞き返しているうちにまとまって理解できる、そんな感覚がありました。
 結果的に僕の内申点はBランクまで上がって、高校受験で三条高校に合格できました。(点数的には柏葉高校にも行けたらしい?)

当塾での勉強を通じて今でも、役にたっていると感じることを教えてください

 何かを学ぶことに対してストイックになるきっかけを作ってくれたのは学問のススメでした。大学受験に向けて勉強を続けられたのはそこでの経験によるものであると断言できます。

*受川より
 自分が理解できていないことを自覚することは、勉強していくうえでとても大切なことです。一斉授業後や授業中のちょっとした合間によく質問をしてくれましたが、質問内容から自分なりに一生懸命に考えたうえでの質問であることがよくわかりました。指導をした後も、何度も自分の頭の中で反芻している様子でした。
 家庭教師を辞めての入塾でしたが、集団指導がメインの塾でも、面倒見のよい個人塾は、個別指導や家庭教師よりも、個をしっかりとみられることを、快星君との勉強で実践できました。

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