中3生の7月

 夏期講習会が始まりました。7月には例年になく、入塾(10名)や退塾(3名全員中3生)がありました。
 当塾では、中学3年生の夏期講習会から本格的な入試対策が始まります。その内容を、3月の説明会から周知徹底しています。入念な対策内容や入試問題難化の現状を知らせることで、逆にやる気を失い退塾につながってしまうことを覚悟しながら、極端な楽観でも悲観でもない真実をお伝えしています。今年は、継続を不安視していた生徒も4月以降も継続し、人員を増員したり、フォロー体制を整えたり、課題達成を無理強いしないような体制を整えましたが、夏期講習会スタートの直前や、直後に退塾となりました。親子の間で悩んでいたり、食い違っていた志望校が決定し、しっかりとした受験勉強よりも、他のことに集中したり、無理をしない生活の中でリラックスしたいのだと理解していますが、義務教育の集大成である公立高校入試に向けて最後まで伴走できずに残念です。もっと上手く対処できたらなと反省し喪失感を感じています。
 ある生徒が頑張り始めると、それに呼応する生徒が増えてきて、多くの生徒が受験生らしくなってきたところで、その環境が辛く感じてしまう生徒も出てきてしまいます。以前学校の先生から、「7月くらいから受験勉強を頑張り出す生徒が出てくると、推薦入試中心であまり受験勉強を意識していない生徒が荒れてくる。」という内容のお話を聞きました。塾も学校も同じ問題を抱え、しかも学校のほうが授業運営が難しいと思います。
 当塾では、推薦入試でほぼ当確の生徒の場合、継続と退塾は半々くらいとなっています。中には、職業科の高校推薦を第一志望としながら、学力テストで9割超えの学年1位をとった生徒もいます。志望校に進学することだけを目標とするだけではなく、将来必要となるような学力や耐力や多面的な視野を受験勉強で身につけていただきたいです。
 昨日も、塾で道コン過去問に9時間取り組んで生徒に、「無理しすぎてないかい?」と声を掛けましたが、脳を使い込み今夜ぐっすり眠れそうという疲労感はにじみ出ていましたが、しみじみと「私よくよった!」という気持ちが伝わりました。 入塾したばかりで難易度の高さを痛感しながらも、頑張っている生徒もいるため、落ち込んでばかりはいられず、目の前の生徒達の頑張りを支えていきたいと思います。そして、「粘り強く頑張る生徒が居心地がよい塾」はしっかり維持していきます。

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