可能性を奪うのではなく、将来を守るための選択を
公立高校の倍率が発表され、志望校変更の最終判断を下すべき時が来ました。 今、この瞬間に求められているのは「願望」ではなく「冷静な客観性」です。そして、お子さんの現状を誰よりも正しく受け止め、導けるのは、保護者であるあなたしかいません。
まず、立ち止まって考えてみてください。 「合格できるか」だけでなく、「合格した後に、その学校で前向きに学び続けられるか」を。
入試では「準備のプロセス」が問われている
高校入試は、当日の試験一発で決まる「博打」ではありません。それまでの受験勉強の中で、どれだけ必要な課題をクリアしてきたかという「積み上げ」が問われる場です。
例えば、柏葉高校を目指すのであれば、以下の基準がひとつの指標となります。
- 内申点: Aランクをしっかりと確保できているか。
- 学力点: 内申不足を補う場合、道コン等で偏差値60を安定して超えられているか。
- 自律: 誰に言われるでもなく、長時間集中して机に向かう習慣があるか。
- 誠実さ: 苦手から逃げず、見栄や嘘で自分を誤魔化さない強さがあるか。
これらの課題が未解決のまま受験に臨むことは、厳しい言い方をすれば「勝算の低い挑戦」ではなく、「無理だと分かっている勝負」に飛び込むようなものです。
「合格」がゴールではありません
運よく合格を勝ち取れたとしても、そこがゴールではありません。実力が不釣り合いなまま入学すれば、ハイスピードな授業についていけず、自信を失い、3年間の学校生活が苦しいものになってしまうケースは少なくありません。
お子さんが「大丈夫、なんとかなる」と言うのは、ある意味で自然なことです。まだ人生経験が浅く、現実を正確に見通す力が未熟だからです。 だからこそ、大人が冷静になる必要があります。
責任ある選択とは何か
リスクの高い受験を思いとどまらせることは、決してお子さんの可能性を奪うことではありません。むしろ、お子さんの心と未来を壊さないための、最も責任ある選択です。
受験は「自分なりに頑張った」という主観を認めてもらう場ではなく、その高校の生徒として「ふさわしい努力を積み上げたか」が相対的に評価される場です。 お子さんがこの受験を通じて、現実から逃げずに立ち向かう「大人」へと成長できるよう、どうか保護者の皆様には、地に足の着いた冷静な判断をお願いいたします。