今年の入試本番では、教科が終わるたびに「簡単だった」「満点かも」「余裕だった」などと、周囲に向けて“かます”生徒が多かったようです。柏葉受験ではよく耳にする光景ですが、実際には自信のない生徒ほど、少しでもライバルを揺さぶりたいという思いから、こうした言動に走ることが多いようです。
三条の会場でも同じような発言が相次いだと聞きました。事前に「気にしないように」と伝えてはいたものの、実際に目の前でやられると、気持ちの良いものではなかったようです。国語の難易度や入試全体の記述量を考えても、柏葉で9割を超える生徒は10人いるかどうか、三条で8割を超える生徒はほとんどいない入試です。模範解答もなく、自己採点もしていない段階で「楽勝だった」という声が飛び交うこと自体、不自然なのです。
本当に実力のある生徒は、静かに気持ちを切り替え、次の教科へ向かっています。実際、試験会場で大口を叩いていた生徒が、蓋を開けてみれば柏葉にいなかったという話は珍しくありません。
スポーツの試合で自分やチームを鼓舞する行為とは異なり、他者を揺さぶるための“かまし”を受験生に仕込む教育関係者がいるとしたら、非常に残念なことです。
日本の将来を考えると、決して楽観できる状況ではありません。その中で、ただ「少数の勝ち組になりたい」という思いだけで地域トップ校を目指す生徒が増えるとしたら、暗い気持ちになります。自分も周囲も最高のパフォーマンスを発揮できるように、何をすべきか、どんな使命を持つべきかを考えられる人が育ってこそ、名門校と呼べるのだと思います。
真に優秀で、優しさに秀でた人こそ、社会で活躍してほしい。
そして、他者を揺さぶることでしか自分を保てない“かます彼奴ら”は、所詮かませ犬に過ぎません。