医師国家試験合格

 今朝、「卒塾生の声」の中でも紹介している、龍太郎君から連絡をもらいました。

 医師国家試験に合格し、4月から大学病院での勤務を始めるそうです。

 眼鏡をかけた天然パーマの少年は、うっすらと笑みを浮かべながら、問題を解き、本棚の難しそうな内容の本にも興味深々でした。国語の問題を解いては続きが気になり、図書館で借りてそれを読み込んだりしていました。

 ピアノでも活躍し、全国規模のコンクールで優秀演奏者に選ばれる程の腕前でした。

 小さくして知性溢れる子どもで、龍太郎の同級生では、秀才や天才という言葉から、彼を連想する人も多いはずです。

 ただ本当に素晴らしいのは、彼の「心」です。落ち着いた情緒、探求心や知的好奇心、意志の強さ、逞しさ。アルバイトで塾を手伝ってもらった時には、さりげなく周囲へ気配りできる優しさに助けられました。

 私が帯広で学問のススメを開業した初年度に、最年少で入塾した彼は、こんな生徒に来てほしいと私が願った「申し子」であり、今後は医療の世界で活躍できる「申し子」になると確信しています。

*申し子:①神仏に祈って授かった子 ②ある分野で優れた能力を持つ人

 ドラマ「船を編む」のなかで、柴田恭兵さんのセリフの中に「申し子で申し子」という表現があり、僕にとっての龍太郎君だなあと感じていました。

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