公立高校入試の倍率について

 本日、2024年度の北海道の公立高校入試の出願状況が発表されました。

 十勝管内普通科4校の2022年度と2023年度の、人数の推移も表にまとめてみました。推薦入試を実施している高校は、再出願後の人数が減っても、残りの定員も減るため倍率が高くなります。例年の柏葉高校では、20名~30名程再出願後は少なくなりますが、今年度は倍率が低いため、少ないかもしれません。

 

<2022年度>

 募集人数(推薦/一般)一次出願者合計(倍率)再出願後(倍率)
柏葉240名(0名/240名)335名(1.40倍)303名(1.26倍)
三条240名(48名/192名)336名(1.40倍)284名(1.48倍)
緑陽160名(32名/128名)193名(1.21倍)167名(1.30倍)
芽室160名(32名/128名)175名(1.09倍)150名(1.17倍)
合計 1039名/800名904名/688名

<2023年度>

 募集人数(推薦/一般)一次出願者合計(倍率)再出願後(倍率)
柏葉240名(0名/240名)334名(1.40倍)309名(1.29倍)
三条240名(48名/192名)295名(1.23倍)245名(1.28倍)
緑陽160名(32名/128名)204名(1.28倍)187名(146倍)
芽室160名(32名/128名)214名(1.34倍)192名(1.50倍)
合計 1047名/800名933名/688名

<2024年度>

 募集人数(推薦/一般)一次出願者合計(倍率)再出願後(倍率)
柏葉240名(0名/240名)283名(1.18倍) 
三条240名(48名/192名)265名(1.10倍) 
緑陽160名(32名/128名)193名(1.21倍) 
芽室160名(48名/192名)197名(1.23倍) 
合計 938名/800名 

 さて、過去2年間と比較して、一次出願者合計が100名以上少なくなっているようです。全国学力テストの平均点が高いなど、優秀な学年のイメージが強かった学年でしたが、意外な結果となりました。

 しかし、この状況に実は前兆がありました。この学年の十勝管内の北海道学力コンクールの受験者数が少なかったのです。1月の北海道学力コンクールで比較してみます。

 十勝管内受験者数柏葉第一志望者数三条第一志望者数緑陽第一志望者数
2024年1月実施876名234名182名120名
2023年1月実施959名274名204名135名

*2022年1月実施では、十勝管内受験者数が1027名いました。

 道コンなしでも、教科書をしっかり理解した後に、公立入試レベルの問題にチャレンジできれば、北海道の公立高校入試の対策はできると思います。自力で入試に挑み、優秀な成績で合格を勝ち取る生徒は必ずいます。

 しかし、教科書や学校で受ける定期テストや学力テストと、入試問題ではギャップが大きいため、少しでもステップを小さくして、受験対策するには、道コンは最適な模試だと思います。過去問も販売されているため、その時期に取り組める範囲の入試対策も数多くできるため、塾の教材としても重宝しています。ただし、普段の学習内容よりも難易度が高いため、取り組むにはハードルが高く、自由参加にしている学習塾も多くあり、安易な定期テスト対策に偏った結果、難化した入試問題に対応できなくなった生徒もいるのかもしれません。

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