第1回「北海道学力コンクール(道コン)」の個人成績表が到着しました。
今回の結果から見える、最新の高校受験動向と当塾生の奮闘ぶりをお伝えします。
1. 受験者数から見る「十勝の入試動向」
まずは、高校受験の倍率見通しを左右する「受験者数」の推移を確認します。
<第1回 道コン受験者数推移(十勝管内 / 全道)>
| 中学2年生 | 中学3年生 | |
| 2023年 (十勝管内/全道) | 534/7576 (現高2) | 690/10502 (現高3) |
| 2024年 (十勝管内/全道) | 444/7311 (現高1) | 683/10274 (現高2) |
| 2025年 (十勝管内/全道) | 480/7174 (現中3) | 567/9852 (現高1) |
| 2026年 (十勝管内/全道) | 474/6775 (現中3) | 632/9323 (現高1) |
今春高校へ進学した学年(現高1)と比較すると、十勝管内の受験生は増加傾向にあります。全道的な減少傾向とは対照的であり、地域的な競争は維持、あるいは激化しているといえます。
2. 志望校別動向:柏葉・三条・緑陽の展望
<第1回 北海道学力コンクール 第一志望者数 中学3年生>
| 2023年 (現高3) | 2024年 (現高2) | 2025年 (現高1) | 2026年 (現中3) | |
| 柏葉 | 209 | 188 | 158 | 189 |
| 三条 | 143 | 140 | 118 | 152 |
| 緑陽 | 117 | 96 | 89 | 82 |
| 三校合計 | 469 | 424 | 365 | 423 |
| 三校合計 最終出願者数 | 732 | 777 | 738 |
*三校合計最終出願者数は、翌年の公立高校受験直前に発表されたものに、三条高校の推薦合格者48名と緑陽高校の推薦合格者32名を加えたものです。
<第1回 北海道学力コンクール 第一志望者数 中学2年生>
| 2023年 (現高2) | 2024年 (現高1) | 2025年 (現中3) | 2026年 (現中2) | |
| 柏葉 | 194 | 154 | 184 | 192 |
| 三条 | 122 | 94 | 99 | 86 |
| 緑陽 | 67 | 68 | 50 | 48 |
| 三校合計 | 383 | 316 | 333 | 326 |
【分析】
中学3年生は、柏葉・三条ともに昨年より30名以上増加しています。この推移から予測すると、2027年度入試は今春よりも倍率が上がる可能性が極めて高いです。
また、中2生については緑陽の志望者が50名を下回っていますが、2028年度入試では定員が40名削減される予定です。「志望者が少ないから受かりやすい」という安易な判断は禁物です。
<柏葉・三条・緑陽の入試最終倍率>
| 柏葉 | 三条 | 緑陽 | |
| 2021年度 | 303/240 1.26倍 | 246/192 1.28倍 | 162/128 1.27倍 |
| 2022年度 | 303/240 1.26倍 | 284/192 1.48倍 | 167/128 1.30倍 |
| 2023年度 | 309/240 1.29倍 | 245/192 1.28倍 | 187/128 1.46倍 |
| 2024年度 | 267/240 1.11倍 | 229/192 1.20倍 | 156/128 1.22倍 |
| 2025年度 | 283/240 1.18倍 | 242/192 1.26倍 | 172/128 1.34倍 |
| 2026年度 | 280/240 1.17倍 | 215/192 1.12倍 | 163/128 1.31倍 |
最終出願者数/推薦合格者を引いた募集定員
<3校(柏葉・三条・緑陽)の最終倍率での定員超過分合計>
| 2021年度 | 151 |
| 2022年度 | 194 |
| 2023年度 | 181 |
| 2024年度 | 92 |
| 2025年度 | 137 |
| 2026年度 | 98 |
*当日欠席者や合格辞退者を考慮すると、30名程減っていると考えられます。
3. 当塾の平均点と学習の現状
当塾では「真の学力」を養うため、中1の夏から道コンの全員受験を原則としています。
【中学2年生:読解力の壁をどう超えるか】
・当塾25名の平均:327点(全道平均:294点 / 十勝平均:277点)
平均点では全道・管内を大きく上回りました。中学の初めから継続している生徒の中には、合計495点(全道2位)という驚異的なスコアを叩き出した子もいます。
一方で課題も見えます。他塾(主にタブレットなどを使用した、自立学習型)から転入してきた生徒たちには、長文読解に苦戦する傾向があります。教科書レベルの文章を正確に読み解く力が不足しているケースが散見されます。昨今、「個別最適化」や「自主性」といった言葉が理想の学習スタイルとして謳われていますが、これらは本人の意欲や学習適性が相当に高くなければ、形骸化してしまいます。 教科書レベルの文章を正確に読み解く力が不足している現状に対し、指導者として打開策を模索する日々です。ご家庭でできる対策としては、「スマホの断捨離」と「教科書の音読」。シンプルですが、これが最も効果的です。
【中学3年生:意識の差が結果に直結する】
・当塾24名の平均:304点(全道平均:266点 / 十勝平均:255点)
トップは偏差値70超え、柏葉第1志望者内で1位(全道30位以内)を獲得。入塾以来、学習姿勢に一切のブレがなく、難易度が上がる中でも日々の努力で着実に克服しています。
現在、中3生は以下の3つの層に分かれています。
・4割: 「よく頑張っている」と太鼓判を押せる生徒。
・3割: 「この学力で、そののんびりした姿勢で夏を越えられるか?」と危惧する生徒。
・3割: 頑張ってはいるが、「自分の頭で理解し、習得する」という主体的意識がもう一歩欲しい生徒。
結びに代えて
「あの生徒は、どこで変わってくれるのか……」
我々講師は、データを見つめながら日々悩み、試行錯誤を続けています。 学力向上には、テクニック以上に「心の成長」が不可欠です。